モルタル造形

お客様がモルタル造形をしたい場所を現調させていただき、施工可能であればお見積りをご提出。その後デザイン案を始めます。デザイン案の提出方法は「手描き」か、PCによる「合成デザイン」かのどちらかになります。なるべく施工後のイメージに寄せて作成はします。施工中もモルタル造形を施す前でしたら変更は可能です。乾いてしまったら申し訳ございません。

現地にて躯体に合った下地の強化と左官による下地作りをおこないます。新築やリフォーム、塀ではブロックやコンクリートの場合は新設・既存によりすべて下地方法が異なります。モルタル造形の下地は重量に耐えれる工法に加え、ひび割れを防止するためのファイバーネットを巻き込みます。ファイバーネットも特殊なネットを使用します。木造住宅や住宅の構造により下地作りを都度変更しますので、現場調査を行った後にお客様にご説明をします。

下地を造り終えましたら養生期間を設け、ヒアリングした内容・デザイン案に沿ってモルタル造形を施工していきます。専用のプレミックスモルタルをおおよそ15mm～塗り付けます。材料自体は７０ｍｍまで厚みをつけることが可能ですが桜塗装では４０ｍｍまでとしています。後ろで削っていく作業を見るのも楽しいです！見学は自由ですのでずっと見ていただいてても構いません( ´∀｀ )

着色はモルタル造形で一番感動します。お客様のイメージに合わせ幾度となく塗装を重ねます。最後のクリヤー保護はスタンダードなクリヤーから、経年劣化をより抑えるためにUVカット配合の特別な保護剤を使用いたします。本来モルタルはセメントと砂で構成された材料ですので、プレミックスモルタルといえど水分を吸いこみます。そのため桜塗装では防水効果・劣化防止のあるUVクリヤーを使用しております。

モルタル造形は某テーマパークで多用されている、モルタルで岩や木などの形を作り塗装をしてリアルに見せる模造施工です。景観工法とも呼ばれております。本物の岩や木、レンガなどを使用しなくとも屋外や屋内にファンタジーやいろんな表現の壁を造ることができます。一番のメリットは本物を使用するよりもお安く施工ができ、もう手に入らない素材でも現場で模造できる、なおかつ特殊セメントで造られた模造品ですので腐食することも虫がわくこともございません。何よりもお客様の「やりたい」が100％造れますのでイメージお写真一つでも作ることが可能です。

モルタル造形は講習会で勉強すれば誰でもできることはできます！桜塗装ではお客様からお金をいただくうえでとにかく忠実に再現しなければいけないので日々風景や現物を見るようにして、どのような経年劣化か、どのような色なのかを研究しています。上手か下手かを見極めるのはおそらく探求心と摸造ならではの色気感が出ていることが重要かと思います。しかしそれは毎日施工していないと出せない表現ですので、その点では桜塗装の強みなのかと思います。

モルタル造形は主に建築物に携わるお仕事で、材料や構造の知識がないと出来ません。工事には工期がありますのでアーティストのように何年もかけて一枚の絵を作るわけにもいきません。講習会を経てモルタル造形をされている方いるようですが、モルタル造形は非常に難しく、一歩間違えますと事故にもつながります（汗）。そのため、アーティストではなく、職人として左官の技術・知識、塗装の技術・知識が必要です。

モルタル造形は、クロス・タイル・珪藻土・漆喰・などよりは高いです。桜塗装では厚みおおよそ２０ｍｍ施工で１㎡２００００円～、一枚岩などの施工で３００００円～です。※２０２３年現在。ですので、ご予算に合わせて室内の吹き抜けの壁だけ一枚岩など、アクセントとして使用するのが実用的かと思います。

「ちょっとイメージがわかない」「実物を見たい」とのお客様のご希望にもお応えいたします。別途料金とはなりますがサンプルも作成しております。サンプルの大きさはさまざまですがおおよそ「９０㎝×６０㎝」程です。サンプルは８０００円～１５０００円ほどです。（群馬県内には施工した場所がたくさんありますので、実物を見てもよいかと思います。）